SDGsの「つくる責任 つかう責任」とは?具体的にはどんな取り組みがある?

SDGsの「つくる責任 つかう責任」とは?具体的にはどんな取り組みがある?

SDGsとは、持続可能な開発のための17の目標を指します。 貧困や飢餓の問題、あるいは福祉などは、テレビや新聞で大きく取り上げられるため、私たちにとってもイメージしやすいテーマではないでしょうか。

しかし、中には一見しただけでは分かりにくいテーマもあります。 その例として、SDGsの12番「つくる責任 つかう責任」が挙げられます。 つくる責任、そしてつかう責任とは、どのような意味なのでしょうか。 ここでは、身の回りの事例や取り組みと関連させて解説していきます。

SDGsの12番「つくる責任 つかう責任」とは?

「つくる責任 つかう責任」とは、持続可能な生産と消費を行おうという目標のことです。 持続可能な開発をする上では、商品や資源の浪費が壁になります。 これは、企業などの生産者だけでなく、私たち消費者も意識して対策を行わなければなりません。 そういう意味で、商品を「作る過程」でも「使う過程」でも責任を持とうという考えなのです。

SDGsというと「国や企業など大きな団体が行えばいい」というようなイメージを抱く人も少なくありませんが、実際はそうとは限りません。 その象徴となるのが「つくる責任 つかう責任」という目標だといえるでしょう。

「つくる責任 つかう責任」達成のためにはどうすればいい?

それでは、「つくる責任 つかう責任」を達成するためには、具体的に何をすればいいのでしょうか。 実は、SDGsには17の大きな目標の下に、いくつかの小さなターゲットが定められています。 そのターゲットのうち、分かりやすいものを例にとって見ていきましょう。

一人当たりの食料の廃棄を半減させる

世界人口が増加し、食糧問題が発生している中であるにもかかわらず、裕福な国や地域では食料の廃棄が続いています。 この食糧には、まだ食べられる状態のものも含まれます。 しかし、自分の利益のために多く生産・購入するのをやめれば、廃棄する食料はより少なくて済むはずです。

天然資源を効率的に利用する

石油やガスなどのエネルギー源は、限りある資源です。 現代の技術では、持続可能な自然エネルギーで全てを代替することはできませんが、いつかなくなる資源はなるべく浪費しないように取り組まなければなりません。 少ない資源で、より多くの生産ができる工夫が必要です。

廃棄物の発生を削減する

廃棄物は、処理する過程でエネルギーを消費します。 しかし、リサイクルを行なったり、中古品として再利用したりすれば、それらのエネルギーを削減することが可能です。 また、原料となる資源の無駄遣いの防止にも役立ちます。

化学物質や廃棄物の放出を削減する

化学物質や産業廃棄物は、大気や水、土壌を汚染してしまいます。 また、近隣の人々や、その工場の従業員の健康を害する恐れもあります。 人への影響や環境汚染を防止するためにも、化学物質や廃棄物の安易な放出は止めなければなりません。

SDGsに関するイメージ画像

「つくる責任 つかう責任」達成のための取り組み例

日本国内でも、自治体や企業が「つくる責任 つかう責任」を達成するために様々な取り組みをおこなっています。 そして、その取り組みに賛同し、応援することができるのは、消費者である私たちです。 実際の取り組み例を見てみましょう。

食品ロスへの取り組み「地産地消」

全国各地で、農作物を地元で作り、地元で消費する「地産地消」の取り組みが行われています。 これにより、食品の輸送距離を短くして鮮度を保ったり、エネルギーを節約したりすることが可能になると期待されています。

ごみの削減への取り組み「中古市場の活性化」

ごみを減らすにはリサイクルが重要ですが、使い終わった商品を誰かに譲るのも良い取り組みです。 中古市場を活性化させることで、使い終わったものを気軽に譲る、あるいは譲り受けるということが可能になります。 当サイトでも、セカンドハンド品を扱っています

化学物質の放出削減への取り組み「オーガニック原料の使用」

近年、服や雑貨などの素材を、オーガニック栽培した原料から作る取り組みがなされています。 オーガニック栽培では化学肥料を使用しないため、農場周辺の大気や環境、そして生産者の健康を守ることができます。 当サイトでは、Fluf(フルフ)のバックパックがおすすめです。

消費者も「つくる責任 つかう責任」への取り組みを意識して行動しよう

商品を作るのは、生産者である企業です。 そのため、どこか遠い出来事のように感じるかもしれません。 しかし、作られた商品を消費するのは私たち個人です。 このことからいえるのは、私たち一人ひとりが、「つくる責任 つかう責任」への取り組みを考えながら行動しなければならないということではないでしょうか。

中古商品を活用したり、オーガニック原料を使用した服や雑貨を選んだりすることで、SDGs達成に向けてぜひ一緒に頑張っていきましょう。

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